自習についてのあれこれ

その他
11 /23 2017
今までは「授業のある日のみ自習可能」としてきました。
これには幾つか理由があります。

まず大前提として、自習であってもしっかり学習させたいという意思があります。保護者の方々が想像される自習室というのは、多くは大手予備校のような雰囲気です。一人一人がブース分けされた机であったり長机に向かい、紙の擦れる音やペンのカチカチ音だけの静かな教室。ご自身の経験に照らし合わせても、やはり各々が粛々と自習している風景を思い浮かべることと思います。

しかし、中学生で正しく自習出来る子というのはほんの一握りです。公立中学校で学年上位10~20%に入っていない子は、まず間違いなく自習が出来ません。友達と喋っているか、居眠りしているか、携帯を弄っているか、あるいはボーっとしているだけでしょう。このような状態で自習させても時間がただ過ぎるばかりで意味がありませんし、本人もやりがいがないでしょう。



正しい自習には、
①自分の学力を把握し、やるべきことが分かっていること
②目標や目的があり、モチベーションを保てること
③自主的に学習できること

が必要だと考えています。



①自分の学力を把握し、やるべきことが分かっていること
これが出来ていない子は何をすべきかが分かりません。言い換えれば自習の仕方が分からないとでも言いましょうか。学校の課題や宿題くらいであれば出来るでしょうが、それは勉強ではなく仕分け作業です。

課題や宿題をやることで、自分がその単元・分野・問題を
A.理解している
B.理解していない
のどちらかが分かります。

Aであればそれで終わりです。次の単元に進むなり、もう一度復習するなり、帰るか好きにしてもらって結構です。しかしBであれば理解する為の学習が必要になります。

先ほど成績上位の子は自習出来ると書きましたが、Aで終了するからです。或いは、Bであれば自主的に理解する為の学習を開始します。どうしようもなく分からなければ次回の授業時に質問に来るか、私の手が空いていれば質問に持って来ることもあります。何にせよ、自分で何をすべきか分かっているのです。

しかし、Bの子はそうはいきません。理解する為の学習と言っても、1から10までさっぱり分からないので手の付けようがないのです。どこから勉強し直せばいいのか、どれだけやれば良いのかも分かりません。むしろ、理解する為の学習に進もうとするのであればまだ救いようがある方で、大半の生徒は理解していないまま終了します。つまり、自習しても成績は上がりません。

とは言え、宿題や課題をやることは内申点に直結しますし、多少は復習になるので全くの無意味というわけではありません。しかし、学習塾としてお子様をお預かりする以上はしっかり見るべきだと考えております。効果の薄い学習で、貴重な青春時間を無駄にさせることは非常に勿体ないことだと思っています。



②目標や目的があり、モチベーションを保てること
これは自習に限った話ではありませんが、何事にもモチベーションは必要です。好き好んで勉強している子であれば話は別ですが、勉強よりゲーム、スポーツ、読書、そういったものの方が好きな子の方が多いです。つまり、どちらかと言えばやりたくないことをやろうとしたときに、それをやるだけの動機が必要なのです。動機がないのなら強制されてもやる気が起きず、ただ無意味に時間が過ぎていきます。

中学一年生と高校三年生を比べた時、明らかに高校三年生の方が自習の質が上なのは火を見るよりも明らかです。これは、年齢に伴って勉強の仕方が分かってくるというより、むしろやらなければならない状況に追い込まれたからやっていると言った方が正確かもしれませんが、ただ何となく勉強している子と、やらなければならないからやっている子とではやはり面構えも変わってくるものです。



③自主的に学習できること
①、②の内容とも重複する部分がありますが、これが自習する上で最も肝要なことです。はっきり言って、「家だとやらないんだから塾で自習してきなさい」と追い出された子は、塾でもやりません。せいぜいやれて1時間、そろそろ頃合いだろうと思ったタイミングで適当に切り上げます。言うなれば時間を潰しているだけです。

それでも多少の効果はあるでしょう。やらないよりはマシ、確かにそうかもしれませんが、例え自習であってもお預かりする以上はしっかり面倒を見たいというのが私の本音であり、また、少しきつい言い方をすればやる気のない子が自習しているとそれが教室内に蔓延し、伝染するので迷惑なのです。

自習ブースとは言え、携帯を四六時中弄っていればそれを真似する子が出るかもしれません。居眠りしていれば、居眠りしても良いんだと勘違いする子が出てくるかもしれません。いちいち指摘するのも手間ですし、そうした不真面目な子に対して叱責する時間は真面目な子の成績向上に充てたいというのが正直なところです。


ですから、無責任に誰でもいつでも自習可能とするのではなく、しっかり自習の仕方も教えて勉強内容もこちらでチェックする。そうした意味で「授業のある日のみ自習可能」としてきたわけです。他にも席数の関係などもあるのですが、思った以上に長くなったので省略させていただきます。



前置きが長くなりましたが本題に移らせていただきます。

今まではこうして「授業のある日のみ自習可能」としてきましたが、こうすると自習そのものに金銭的な価値が生まれてしまいます。自習したければ授業を増やせ、そういう風に取られてしまっても仕方ないことかと思いますし、やる気があっても金銭的な余裕がなかったりで自習を断念する子も居たかもしれません。また、自習に金銭的な価値があるからこそ、このままだと手の施しようがなくなる子に対しても、無理やり自習に呼び出すということが出来ませんでした。自習に価値を見出して授業を増やしていただいている方に対して不公平だからです。かと言って、放っておけば手遅れになると分かっている子を放っておくわけにもいきません。

そこで、今後は折衷案としてテスト前のみ授業のない日でも自習可能とします。そこで課題の終わっていない子やペースの遅い子、学力的に不安のある子は無理やり呼び出すこととします。呼び出す以上はしっかり見るつもりですし、時間帯や学習量はこちらで指示・管理しますので、必ず参加するようにして下さい。

今まで自習してこなかった子に対してのメリットの方が強いですが、従来通り自習してくれていた子に対しても、授業日以外の自習が可能というメリットもありますのでご理解頂ければ幸いです。もう二学期期末テストも始まりますし、12月の面談時に改めて正式に保護者の皆様にご案内させていただき、三学期中間(実力)テストより施行させていただきますのでよろしくお願い致します。

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℡ 052 - 799 - 8237

今週のスケジュール

ですます
11 /22 2017
教室内では告知済みですが、今週の授業スケジュールをブログにも告知しておきます。

23日(木・
祝日ではございますが期末試験前のため教室を開放しております。
13時~16時が自習ブースのみの開放、16時~22時は通常通りの授業となります。
自習ブースのみの開放と書きましたが質問対応は可能です。
また、課題が終わっていない生徒は呼び出す可能性があります。

24日(金)
通常授業

25日(
13時~16時が中学1年生のテスト対策、
16時~19時が中学2年生のテスト対策、
19時~22時が中学3年生のテスト対策授業となります。

25日(土)
ロボット教室がございます。
午前の部が10時半~12時、午後の部が13時半~15時となります。



やはり全体的に課題の進みが遅いです。
課題の進み具合はそのまま成績に直結します。

課題が早く終わる子は、単純に解くスピードもそうですが勉強時間が多いです。
塾はもちろん家でもやっています。
逆に課題の遅い子は、ただでさえ解くスピードが遅いのに勉強時間が少ないです。
これでは差が縮まるどころか離れていく一方なわけです。

勉強が苦手なればこそ真摯に取り組んでもらいたいと思います。

中学受験における集団指導と個別指導の長所と短所

その他
11 /16 2017
 最近何件か中学受験に関するお問い合わせをいただいているが、せっかくなのでブログの方でもネタにしたいと思う。少々長くなるが拙文にお付き合いいただければ光栄である。

 さて、中学受験についてアレコレ述べる前に、まず私について軽く自己紹介しておく必要があると思う。私は小学六年生から集団指導の学習塾に入塾し、東海中学に進学した。そして紆余曲折(家庭教師、講師(小人数・集団)などなど)を経て現在個別指導の学習塾で教鞭を執っている。

 つまり、教える側としては最低限一通りの現場をくぐってきたつもりだが、中学受験を教えられる側としては集団指導しか経験したことがないことを予めことわっておく。そうした背景もあり、また、集団指導で叩き上げてもらった経験から、どうしても多少集団を贔屓してしまうことをお許し願いたい。

 では本題に移るとして、今回のタイトルは「中学受験における集団指導と個別指導の長所と短所」だ。まずは教える側としての見解を述べていく。



中学受験における集団指導の長所≒個別の短所
・個別指導と比べて時間当たりの費用が安くつく
・個別指導と比べて授業のレベルが高い傾向がある
・個別指導と比べて指導者の(教育相談的な)経験値が豊富
中学受験志望という異質な生徒が集まる環境で学習できる

中学受験における集団指導の短所≒個別の長所
・成績が上がらない子のフォローは望み薄


 パッと思いつく限り書いてみたが、とりわけ大きな差だと考えているのが赤字部分。「中学受験、するなら個別?集団?」みたいな扇動記事はネットにごまんとあるが、この赤字部分に触れている記事があまりにも少なかった。未経験者が想像で書いているのか、はたまた私が浅学なのかは分からないが、ともかく、指導者目線だとここの差が一番大きい。

 受験をイメージするとき、私たちは自分たちの通ってきた高校受験や大学受験を想像することだろう。しかし、高校受験や大学受験とは異なる点が二つある。それは、受験をする子がごく少数であることと、セルフコントロールが出来ない年ごろの子が受けるという点である。

 高校には今やほぼ100%の子が進学する。大学となると高校のレベルによって多少変わってくるが、それでも全体で見れば多くの子が受験し進学していく。しかし、中学受験は違う。ごく少数の子だけが希望し、受験し、進学していく場所である。つまり、これは経験談でもあるのだが周りの子は誰も勉強していないのに自分は勉強しなければいけないというのが中学受験だと思ってもらいたい。

 まだ10やそこらの子に対してこれに納得させようと思うとプライドが欠かせない。自分は他人とは違う、上に行く為に勉強しているのだと自分に言って聞かせるようなプライド。常に他人より上でなければ気が済まないという性格の子でなければ、誘惑に負けて周りの子と一緒になって遊んでしまうからだ。

 個別指導で中学受験させるうえで難しいのがこの点で、周りの子という比較対象がどうしても弱い。小学校の中では上位に居たとしても、それが受験レベルで上の方なのかはたまた中間なのかは分からない。模試である程度の順位は分かるわけだが、紙面上の数値だけ説明されても現実にすんなりと受け入れられるかどうかはまた別の話だ。
 ちなみに私は小学校の頃は学年でも恐らく1番だったのだが、小6で受験塾に入塾した際は最底辺の成績だった。しかも入塾テストの結果が悪く、一度は入塾を断られている。

 そもそもなぜ難関校は難関校たりえるのかが分かればおのずと結論も出てくる。難関校が難関校たりえる理由は、ひとえに集まってくる生徒のレベルが高いからだ。勉強するのが当たり前の環境を維持しているからこそ難関校が難関校たりえているわけで、そこを目指すのであれば勉強するのが当たり前だと考えている子が多い学習塾を選ぶべきだ。

 そういう環境で勉強し続けようと思うと必然的に費用もバカにならない。1時間1000円という業界破格値で個別指導してくれる学習塾だとしても、1日6時間×25日なら15万円だ。これだけのお金を毎月払い続けられる家庭は極めて少数だと思う。集団指導ならこれの半額以下で済む(ことのほうが多い)。



 とはいえ、これは私が二十年前に実際に経験してきた受験勉強の最中の話で、今では多少事情が異なっている節もある。また、最難関校でなければ多少はボーダーも緩くなる。元々の出来も関係してくるが中堅中学であれば個別指導でも行けるだろう。最難関中学であってもいけるかもしれない。結局はその子に合うかどうかなので、集団であってもダメな場合もあるだろう。しかし、集団でダメだからといって諦めてしまうのではなく、そこで食らいついていくくらいでないと厳しいのもまた事実。最終的なご判断は家庭でしていただくしかないわけだ。

 そうした観点からも名古屋松陰塾ナゴヤドーム南校では、中学受験のトータルサポートはしていない。あくまで苦手科目のみを中心に指導するという形で対応させていただいている。

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テスト対策の無料体験授業を実施します

ですます
11 /10 2017
 11月23日(木)、26日(日)の二日間にテスト対策の無料体験授業を実施します。

 本当は23日、25日、26日の三日間で実施したかったのですが、25日はあいにくロボット教室と被っており、時間の確保が難しかったため断念しました。その代わりといってはなんですが、科目を数学と理科に絞って3時間ずつしっかりとやる予定です。国語と英語に関しては即席で結果に反映させるのが難しいこと、社会に関しては暗記が中心であることなどから今回は実施致しません。既塾生に対しては実施しておりますので、もしよろしければ入塾をご検討下さい。

 詳細は以下の通りです。

対象中学・学年
矢田中学、振甫中学中学1年・2年生

持ち物
筆記用具、ノートのみ。

授業時間
11月23日(木) 9時~12時(中2) 数学
11月23日(木) 13時~16時(中1) 数学
11月26日(日) 9時~12時(中2) 理科
11月26日(日) 13時~16時(中1) 理科

授業内容
すべて基礎的な内容から行いますので、平均点前後や平均点を目指している子向けの内容となります。
いつも80点以上を取っている子にとっては退屈な内容になる可能性がありますのでご注意下さい。



 既塾生にはこれとは別に授業を実施します。今回の体験についてのチラシを来週頃に校門前で配る予定ですが、ブログをご覧いただいている皆様には感謝の意を込めて先に告知させていただきました。席数には限りがあるため、先着順で定員に達し次第募集を締め切らせていただきますので、もし興味がございましたらお早目にお電話下さい。

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声が出なくなりました。

その他
11 /07 2017
 先週、風邪をひきまして、その影響でとうとう声が出なくなりました。出そうと思えば出るんですけどね、もう喉が荒れに荒れていて少しでも喋ろうものならえずいて吐きそうになってしまいます。しばらくはヒソヒソ声での指導になりそうです。授業で使ってるタブレットに音声合成アプリを入れて喋らせようかな?とも思いましたが、キーボードならまだしもタブレットでの入力だと遅くて遅くてついていけそうにないですね。

 風邪を引いた私が言うのもなんですが、季節の変わり目は体調を崩しやすいです。皆さんも手洗いうがいをして予防して下さいね。それと、中学三年生は必ずインフルエンザの予防接種を受けてください。受験のときにインフルエンザで高熱を出していては受かるものも受からなくなってしまいますからね。よろしくお願いします。

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文化資本とペアレントクラシーについて

だである
11 /03 2017
 文化資本、という考え方がある。これは、社会学における学術用語(概念)の一つであり、金銭によるもの以外の、学歴や文化的素養といった個人的資産を指す。社会階層間の流動性を高める上では、単なる経済支援よりも重視しなければならない場合もある。(Wikipediaより引用

 ものすごく簡単に言うと、テレビやゲームが家になく本ばかりの家庭で育った子は本が好きになる、ということ。とは言え、当然例外はあるだろうし、これが確実に正しく、また学習能力に寄与するとは限らない。家の外で遊んでいた方が活動的で活発な子どもになり、そちらの方が将来的に子どもの為になるという場合もあるだろう。

 ただ、一人の塾人として、少なくとも国語という分野においてはこの文化資本という考え方はかなり正解に近いと感じている。必ずしもそうだとは言わないが、バラエティ番組を中心に視聴している家庭と、ニュース番組を中心に視聴している家庭とでは、後者の方が語彙力が豊富な場合が多いのだ。国語とは家庭の文化資本なのだと思う。ちょっと趣旨はズレるかもしれないが、社会的資本や文化的資本などが学力に及ぼすことを調べた研究データもある。

 しかし、文化資本とは家庭ばかりで形成されるものではない。子どもを取り巻く環境、つまり学校や友人関係、部活動や習い事からも形成されるはずだ。勿論、学習塾からもだ。塾の先生が語尾に「~ンゴ」を付けていたり(ネットスラング)、「パない」「テンアゲ」(死語かな?)などを連呼していて国語を教えていたら片腹痛い。学習塾も文化資本の一端を担っており、それを意識した指導というのも必要になってくると思っている。

 家庭によって文化資本は様々だろうし、教育方針も様々だろう。しかし、文化資本の一端を担う学習塾として、指導内容は勿論のこと、それ以外の部分でもこの文化資本という概念を意識し続けることが必要だと考えている。

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自習する体力

その他
11 /02 2017
 自習する為には、自制心と向上心が必要になる。どちらか一方、あるいは両方が欠けた状態でやる自習と比べると100倍くらいの項かがあると言っても過言ではない。それくらい、自習には自制心と向上心が必要だと考えている。

 自制心、これは言わずもがな、誘惑されない精神力のことだ。すぐマンガを読んだりお菓子を食べたりトイレに行ったりスマホを弄ったりしていてはいけない。一気集中的な勉強は勉強した内容と勉強した内容が密に絡まり合い、記憶として定着しやすい。繰り返し行うとなおよい。

 向上心、これは目標の為に頑張ると決めた量をこなすために必要なモチベーションとなる。多くの子は勉強よりマンガやゲーム、アニメやSNSが大好きで、出来れば勉強なんかしたくないのだ。それでもやらなければならない、じゃあどれくらいやるのか、それを実行するのがこの向上心だ。

 自制心はあるが向上心がない場合、短時間の自習は出来ても1時間2時間と言った自習は出来ないだろう。10分15分やって休憩を繰り返す。向上心はあるが自制心がない場合、長時間机に向かってはいるものの、実際は机の下でスマホを弄っていたりマンガを読んでいたりする。自習室で居眠りする子はこういうタイプだと思っている。



 時間や量を決めるのが向上心であり、それを実行に移すのが自制心だ。両方を兼ね揃えて【やる気】になった子が自習し始めると、爆発的に成績が向上する。これは塾だけの力では成し得ない。家庭の力も必要になるだろうし、その子の性格や個性、志望校によっても変わってくる。しかし、それでも塾として、出来る限り子供のやる気を引き出すような指導をしたいと考えている。

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学校と塾の教育相談の差異について

だである
10 /31 2017
 以前にも書いたような気がするが、中間テストの結果を受けてこのところ実施された学校の教育相談で、「〇〇高校は受けさせられないと言われたのだが、どうしたらいいのだろう」という相談が何件かあったのでブログでも書いておく。

 まず、大前提として中学校の先生は生徒を高校に進学させることが第一なのであって、よりレベルの高い高校に進学させることが第一なのではないということを念頭に置いておいて欲しい。だから、公立であれば内申点にあったところを提案してくるし、私立であれば推薦を勧めてくる。中学校にとって進学実績はさほど大事ではないのだ。

 対して、塾の先生はよりレベルの高い高校に進学させることが第一である。悪い高校に進学されると塾の看板に傷がつくし、良い高校に進学してくれれば塾の看板に箔が付く。つまり、受かる可能性が多少低くともチャレンジするべきという方針で志望校を提案してくるわけだ。

 難度の高い高校を志望すれば当然合格する可能性は下がる。逆に難度を落とせば合格する可能性は上がる。中学校が提示するのはほぼ100%合格出来る高校で、塾が提示する志望校というのは、枕詞に「残り期間を全力で頑張れば」と付く。提案する時期にもよるが、大体50~80%くらいだと思ってもらって良いだろう。

 ここが教育相談した際に、学校と塾で差が出る原因だ。学校は「ここまでなら確実に受かる」という下限のボーダーを提示し、塾は「ここまでなら受かるかもしれない」という上限のボーダーを提示する。時期が進むにつれその差はどんどん縮まっていくが、それでもやはり私立推薦に関しては多少なり差が出る部分だと思う。

 学校の悪口のような書き方になってしまったが、何より大事なのは確実に高校に進学することだろう。レベルを上げるだけ上げてどこも受からなかったでは洒落にならない。しかし、愛知県は全国でも唯一複合選抜制が実施されている県で、チャレンジできる回数が多いのだ。推薦で確実性を取りに行っても良いかもしれないが、なるべくなら学力を上げ、保険をかけた上で高みを目指してもらいたいと私は考えている。

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宿題について

だである
10 /24 2017
 入塾の体験や面談などで必ずと言って良いほど聞かれるのが「宿題を出すのかどうか」という点。出して欲しいと仰る方も居れば、出さないで欲しいと仰る方も居る。しかし、保護者の要望に関わらず、私は本人の学力と目標を天秤にかけて出す出さないを決めている。

 デューク大学のハリス・クーパー氏が発表した研究結果によると、宿題をさせることは全く効果がないどころか逆効果ですらあるということらしい。私は教育学者ではない為、この研究結果に対する是非については答えかねるが、実際現場レベルで見ていると世間一般で信じられている宿題神話については疑問符が付くことが多い。

 結論から言うと、宿題は効果のある子には効果があるし、効果のない子には効果がないどころか逆効果ですらあると考えている。これは先日書いたマーカーや色ペンを使った勉強方法でもそうなのだが、誰にでも効果的な学習なんていうものはない。人はそれぞれ得意不得意があるし、興味無関心がある。ゲームより読書が好きな子も居れば、ゲームよりスポーツが好きな子も居る。勿論、何よりもゲームが好きな子も。

 多種多様な子に対し、一律で同様の宿題を課したところでさほど効果がないのは明らかだろう。せめて科目によってページ数や難易度を変えるべきだ。方程式が分からない子に二次関数の宿題を出したところで出来るわけがないのだから。だからこそ学校の宿題については効果があったりなかったりする。宿題の質と量が合っている子にとっては効果があるかもしれないが、合っていない子にとっては無意味どころか逆効果となるわけだ。



 それともう1つ、効果の有無を分ける大事な要素がある。これは何も宿題に限った話ではないが、その要素とはやる気である。いくら宿題の質と量が合っていたとしても、そもそもその宿題をやらなければ意味がない。当たり前だが、宿題をやる前提の上での話である。このやる気というのが実に難しく、ある一定レベルまではやる気があるがそれ以上はやる気がない(いくら指導したところで現状維持にしかならない)子というのが少なからず存在する。

 やる気に関してはいずれまた書きたいと思うが、こうした子は一見真面目なのだが本質的な部分で不真面目なのだ。授業に遅刻してくるわけでも無断欠席が相次ぐわけでもない、宿題もやってくるし授業中の態度も悪くない。しかし不思議と成績が上がらない。こうした子らは、自分でやる気の上限を決めてしまっている為、そこそこまでは真面目に取り組むがそれ以上は決してやらないのだ。

 これについて話すと長くなるのでそろそろ本題に戻すとして、宿題は一概に「課せばいい」というものではない。その子にとって効果的なものでなければならないし、そもそも効果的でなければ出すべきではない。正しく消化出来る子にとっては積極的に課していくが、そうでない子にとってはまず地力を付けることが先決だと考えている。

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マーカーや色ペンを使った勉強方法

だである
10 /14 2017
 仕事柄、勉強方法について勉強する機会が多いのだが、教育者同士でも賛否両論分かれるのがこのマーカーや色ペンを使った勉強方法だ。教科書やノートの重要語句などに線を引き、視覚的に目立つあるいは色の異なるシートを用いて単語の暗記確認をするといった用途が主だが、個人的な見解を述べたい。

賛成意見
・重要な部分が一目で分かる
・線を引く作業をすることで、その重要語句を意識出来る
・教科書を繰り返し読み解く上での手助けになる

反対意見
・教科書に書いてあることは全て重要だから全てに線を引かなければならない
・そもそも重要語句は太字になっており線を引く必要がない
・勉強した気になってるだけ、思考停止の証



 大体こんな意見で賛否分かれるのだが、一見すると反対意見の方が優勢に見える。だが、実は賛成派の言っていることは正しいし、反対派の言っていることも正しい。これらは子どもの学力によって使い分けるべき勉強方法であり、一言で正解不正解と分けることのできるものではないのだ。

 反対意見の言うことは理想的だ。教科書の内容は須らく重要である、よって全て理解・暗記するべしということだろう。間違ってはいないが、生涯通算学習時間が片手で足りるような子にいきなりそれを強いたところで実践はしてくれないだろう。そういう基礎学力が身についていない子には、まずは楽しく勉強出来るように工夫を凝らさなければならない。その1つがこうしたマーカーペンによる学習方法だ。

 逆に、成績表に4や5ばかりの子にとっては教科書に線を引くような学習方法はもう卒業すべきだし、おそらく闇雲に線を引く勉強方法を卒業しているからこそ良い成績を取れていることだと思う。そうした子らには、線を引くのではなく文章や単語を書き加える勉強方法を勧めたい。先生が授業中に話した内容や、プリントやノートで学んだ内容を関連した単元に書き加えることで、授業に則したオリジナルの教科書が完成する。
 人間の腕は二本しかないし、目は二個しかない。ノートもプリントも教科書もどれもこれも見ながら学習というのは難しい。机の広さだって限界がある。だから1冊を見ればすべてが解決する、そんな教科書作りをして欲しいと思う。



 いかがだろうか。私の意見が100%正しいと宣うつもりはないが、教科書は学校教育の基本だ。線を引くにせよ引かないにせよ目を通さずに勉強することは好ましくないし、教科書だけでは不十分なら自分で書き加えればいい。教科書の内容が十分に把握できていないなら、まずは少しでもいいから読む訓練をしていくべきだろう。いずれにせよ、勉強の基本となるのは書くという動作であり、書く上でどのような意識や目的があってそうするのかが大切になる。
 たとえ教科書の8割に線を引くような勉強方法だろうと、本人が考えた末にそれが自分にとって最適な勉強方法だと思えばそれはやってみる価値はある。いけないのは、勉強した気になる為だけに線を引いたり、アピールの為に線を引くような勉強方法であり、失敗してもなおそれを続ける考え方なのだから。



 今回は線を引くべきかどうかが議題だったので割愛したが、実は線を引く引かないよりも100%万人に効果的な勉強方法がある。それが音読だ。目で見て、口で話して、耳で聞くことが出来る音読は、手間と効果のパフォーマンスが非常に優れている。家以外ではなかなか出来ない勉強方法だし、思春期の中高生には恥ずかしさの方が勝るかもしれないが、成績の優劣を問わず万人にお勧めできるのがこの音読である。いずれ機会があればまた書きたいと思う。


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